2005年10月17日

ココアといえば。

肌寒くなってくると、食後のデザートにココアのリクエストが多くなってきます。

我が家のココアは脂肪分0%のスキムミルクに、ダッチココア、砂糖、グランマニエをちょろっと、そして脂肪分の高〜いホントに泡立てた生クリームを一さじポン!と乗っけた、何だかカロリーを気遣っているのかよく解んない、
節制と飽食の葛藤をアルコールでごまかしているような代物です。(苦笑)

グランマニエはココアのほろ苦さをよく引き立て、ふんわりと溶け行く生クリームが全体をまろやかな味わいにします。なんてね。

ところで、我が夫はこのココアに異様なまでの執着を見せるのです。
毎日でも飲みたがります。
いらないと言われた事がありません。
甘党という訳でもないのですが、暑い日でなければココアを飲みたがる男です。

その背景には彼の子供時代の経験があるのです。(ジャジャ〜ン!)

夫のお母様は、1960年代アメリカのウーマンリブの最先端を行った、
ヒラリー・クリントンと同じ大学卒の優秀な女性。
社会派の彼女が特に情熱を傾けていたのは、女性の地位向上と人種問題の解決。
夫の子供時代、彼の家では、『家事は女性の賃金なしの労働=奴隷化』というコンセプトが定着しており、お母様の方針で家族全員交代制で料理をする事を強制的に実行していたとか。

夫が言うに、彼の子供時代は、料理や食事というものが、楽しいものという意識がなかったそうです。
私も鍵っ子だったので小学生の低学年の頃から一人で簡単料理を始めていましたが、
おままごとの延長だったみたいな楽しい記憶があります。

後になって、お母様はグルメが嵩じて料理好きになり、
時が経つにつれ、若い時のラジカルな理想主義にも柔軟性と奥行きが加わりました。
現在の私の知る彼女はとっても気さくで、気持ちの広〜いチャーミングな人です。

が、お母様が夫に遺した影響が消える事はありません。
子供の時のトラウマ(苦笑)の後遺症がきっちり残り、
我が夫は台所に絶対立たない男となりました。(苦笑)
台所で料理する位なら、絶食を選ぶ奴です。(ため息)
せめて電子レンジくらい使って欲しい。
残り物や作り置きしておいたものは、冷たいまんま食べちゃいます。あ〜あ。
できるだけ美味しく食べて欲しいというこちらの気持ちはどーなるの。
『冷たくても美味しいよ。』と言われてもねぇ。

義理の両親宅でのディナーに集まったりすると、夫の料理拒絶症はジョークの素になります。
たま〜に夫がサラダドレッシングなんかを混ぜたりすると、皆が驚いてしまいます。(汗)
お母様は、半分本気で、
『こういう結果になるとは思わなかったのよ、ごめんね!』
と私によく言います。
彼女にしては、料理も率先してやるような、センシティブでフェミニストな男を育てるのが目標だった訳です・・・・。

センシティブな部分は充分育ちましたけど、
料理のほうは、すっかり置いてけぼりを食らったみたいで。(苦笑)

ココアの話に戻りますが、
夫の子供時代、ココアは非常に稀な時にお母様に作ってもらえた『ご褒美』だったそうです。
今は欲しい時にすぐ飲めるもの。私がいそいそと作ってあげるから。(笑)
彼は子供時代に欠けていた物を追い求めてココアを飲みたがるのか??
それとも、お母様の方針はハズれたという勝利を密かに味わうために飲みたがるのか??
夫はアメリカの戦闘的なフェミニズムに縁のない日本人を妻にしています。

・・・・・・。

いやはや、子供は、あんまりラジカルな思想や理想を強いないで、親もリラックスしてのびのび育てた方が、後の反動が少なくていいかもなぁ〜と思ったりする私でした。


今日もおつきあい、ありがとうございます。
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posted by march-hare at 00:20| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記/エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは!
漸く晴れたと思ったら、凄い風!
飛ばされそうですよっ!
やはり寒い時にはココア!
ご主人様みたいに小さい頃の独特な思い出は
ありませんけれど、温かいココアは幸せな気持ちにしてくれますね!
お酒入れるのはしりませんでした。

それにしてもご主人のお母様
『家事は女性の賃金なしの労働=奴隷化』と思われていたことがユニークですね!
人それぞれ家事に対しての捕らえ方が違うので
私はやればいくらでもクリエーティブに出来る
と考えるからか?楽しい部類に入ってしまいます!

グルメが嵩じて料理好きになられて良かったかと。(笑)
でもとき既に遅しでしたね。
ご主人様がお料理嫌いになちゃって・・・(汗)

アメリカの戦闘的なフェミニズムを請け負ってる
日本の田島陽子さんもかなり戦闘的。
正直苦手なタイプですけれど。
Posted by たけ at 2005年10月17日 05:44
たけさん
ちょっと晴れた!と思ったら、また曇っちゃいましたね。
ココア、お酒を入れるとちょっとオトナの味になりますよ。(笑)
ラム酒とかも合うと思います。

夫の家族、なかなかユニークなんです。
彼等を知れば知る程、
夫のキャラクターがよく解るんです。(笑)
料理は嫌いでも好みは一緒だからいいとしましょ!

私も田島陽子さんタイプ苦手です。
戦闘的というところの裏を返せば、
被害者意識が高いって感じで、余裕がなさそう。
アメリカのフェミニズムもそんな感じがすることがしばしば。
ちょっと手厳しかったかなぁ〜。(笑)
Posted by march-hare at 2005年10月17日 11:12
夫さんのエピソード、、けっこうオモシロいですね! 料理を『やらされてた』がトラウマになっちゃうのか。 でもママが『ごめんね』っていうのもなかなかユニーク!うふふ。 うちの旦さんは 私の台所仕事にちょっかいを出したくて仕方が無いようです。。。 やらせてあげると すっごく喜ぶ。オモロい。 週末のブランチは 旦さんがフレンチトーストを作ってくれるんですが これが私より上手。あはは。。。後片付けが大変ですけどね。(〜_〜;;
Posted by septcandy at 2005年10月17日 23:21
ジュリア・チャイルド好きなのに、料理嫌いなんて、もったいな〜い。
きっと料理に目覚めたらとってもいいシェフになりますよ。

うちの父親も母と結婚した当初は台所に全く立たない人でした。でもある日母が入院して、父がご飯を作らなきゃいけないはめに。
そのとき、「お父さんの肉じゃがはおかあさんのよりずっとおいしいよ」というわたしの一言で、すっかり料理好きになりました。

今では冷蔵庫に有るものでささっと創作料理を作ってしまう人に。旦那さんもいつか、料理に目覚めると良いですね。
Posted by かんさん at 2005年10月18日 01:35
septcandyさん
うちの夫はちょっと変わっているみたいです。
身内からもそう思われています。
でも妙にオモロイからいいんですけどね!

candyさんのご主人は料理好きでいいですね〜。
フレンチトースト!食べてみたいです。
ちょっと忙しくしていた時に、珍しく夫が電子レンジで残りものをチンして出してくれた時には、エラく感動してしまいましたよ。(苦笑)

ちょっとレベルが低過ぎる。うう。
Posted by march-hare at 2005年10月18日 04:30
かんさん
舌は肥えてるんですよね〜。はい。
結構レシピ開発にはいろいろアイデアがあったりして、
見込みはあると思うんですが・・・。
どうも、『ものぐさ太郎君』なもので。

ジュリアチャイルドの番組を見ていて、
とあるディッシュがとっても美味しそうで、手軽そうで、
『ほぉ〜っ』と感心してる時に、
『美味しそうだよ、挑戦してみない?』などと何気なく言ってみても、
『やだ。』とすぐ言われます。トホホ。

私の作ったものなら、
失敗して私でも食べないような料理まで、食べ尽くしてしまう位、作ってもらえるのが嬉しいみたいなので、つい、うまく乗せられてしまうのです。(苦笑)
Posted by march-hare at 2005年10月18日 04:40
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