2005年10月09日

Broken Flowers (2005)

brokenflowers.jpg久し振りに映画の話でも。

先日、お友達夫婦とジム・ジャームッシュ監督、ビル・マレー主演のBroken Flowersを観に行ってきました。

ロスト・イン・トランスレーションの時と似て、ビル・マレー当り役の、さすらう『孤独で何気にリッチな中年男』が主人公。
ある日突然無名の手紙で『19歳になる息子』の存在を知らされたのをきっかけに、探偵調査するのが大好きな隣人に説得されて、しぶしぶ思い当たる過去のガールフレンド達を訪れる旅に出るというシナリオです。

ネタばれかな? 済みません。

ジャームッシュ的な、アンチクライマックス的で可能性を秘めたエンディングが優良でした。
あと、何気ない旅先のディテールがいい味を出していましたね。(安ホテルだとか、ガールフレンド達の家のインテリアなど。)
過去の作品に比べるとテンポもよく、一般受けしやすい作品だと思いました。
面白かったですよ。でも映画館で観なくても充分楽しめるかなぁ。

ビル・マレイの他、シャロン・ストーン、ジェシカ・ラング、ティルダ・スゥインデン、クロエ・セヴィニーなど、皆ほんのちょっとしか出ない役なのに、豪華キャスティングでした。
しかし、子供は一人なのに、母親の可能性が絞って4人だなんて、まったくドンファンな主人公です。

billmurray.jpg考えてみれば、ジャームッシュって、インディー系の映画では大御所的な監督だったんですよね。

ジャームッシュ監督の89年のミステリートレイン、憶えていらっしゃいますか?
工藤夕紀と永瀬正敏が出演していましたけど。あれも旅がテーマの映画でした。
随分前ですね〜。
映画にまともな興味を持っていなかった時期だったので、実はおぼろげにしか憶えていないのですが。(汗)

ビル・マレーって、最小限の演技でコメディーを演ずる役者かも。
近年の作品では特にそういう演技に磨きがかかっているような。
動作とか、セリフの言い方でというよりも、
無口でタイミングと視線の投げ方ひとつで、『くすっ』と笑えてしまう場面が巧いです。
でもちょっとハマりすぎてこればっか?という気がしないこともないですけど。


『旅』が何らかの形で使われている映画って、多いです。
ざっと思い浮かべても、サイドウェイとか、イージーライダーとか、マイ・プライベート・アイダホとか、ハリーとトント、ロード・オブ・ザリング、Lost In Translation、スターウォーズのモデルになった、黒澤明の『隠し砦の三悪人』(英題:Hidden Fortress)とか。
まだまだいっぱいあると思います。(あるある!)

そもそも、旅をするという事自体、時の経過(=人生)の寓意のようですし、遥か昔から旅人は旅先で見聞した事を語り合ったりしていた訳ですから、やはり『物語』と縁の深いテーマなのでしょう。
そういえば、高校の時の英語のクラスでに読解に悩まされた古典、14世紀に書かれたジェフリー・チョーサーのCantabury Tales(カンタベリー物語)とか、子供の時に読んだ『西遊記』なども、旅のお話だったなぁ。

その後、このジャームッシュ監督が好んで取り上げる、『旅』を題材としたジャンルの話となり、夫が昔観て印象深かったジャームッシュの『ロードムービ』の一種で、西部劇チックなDead Man(1996)を見る事になりました。
同じ監督の作品を続けて観るのって、比較が面白くて好きです。

・・・そんな高尚な理由でなく、ジョニー・デップが出ているというだけで、観ちゃいますよ、私。(笑)
その感想はまた今度。

今日もおつきあい、ありがとうございました。
押していっていただけると、とっても嬉しいです。ありがとう!
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posted by march-hare at 11:55| Comment(4) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ビル・マーレーって、最近ぐっとシリアス系の演技に磨きがかかってきてますよね。この人が『ゴーストバスターズ』に出てたなんて、ホント大昔の話なんですね〜。それにしても、ホント年とったな〜この人。芸術の秋なんで、私もこの映画をチェックしてみます。
ところで、ジョニー・デップは、私もお気に入りですよ。彼が出演する映画には今まで外れが無いですからね。
Posted by endunham at 2005年10月09日 23:30
endunhamさん
そうそう、ゴーストバスターズ、憶えてますよ!
なつかしいー。(笑)
ビルさんも年とりましたよね〜。頭髪殆ど真っ白ですもん。
この映画、面白かったですよ。お勧めです!
ビジュアル的にも『アメリカーナ』が堪能できます。
ジョニーデップのDead Manもお勧め!
私はDead Manの方が好みでした。
こっちのレビューは後にアップする予定です。
Posted by march-hare at 2005年10月10日 13:07
そうだ〜ゴーストバスターズでしたねぇ。
私も懐かしい〜♪。

むか〜し、ストレンジャー・ザン・パラダイスがビジュアル的にも音楽もカッコよくてその後何作か立て続けに見てました。
当時かなりおっされ映画として流行っていましたよね。agnes.bでもポスターが毎度飾られてましたし・・・

結構見てますけど、私もストーリーは記憶薄いです。ロードムービーって淡々としてますからね。
そういうことにしときましょう。
また工藤夕紀はこの映画に出て、ハリウッドデビューでしたね。ヒマラヤ杉に降る雪の工藤さん良かったです。頑張れニッポンで見てしまいますw。

私これからソウル・オブ・マン/ヴィム・ベンダースを観ま〜す♪
秋っていいですねぇ。映画三昧ですよぉ。
Posted by chika at 2005年10月11日 00:42
chikaさん
ストレンジャー・ザン・パラダイスね!なつかしいですね〜。
ジャームッシュ監督はなかなかの音楽マニアとか。サウンドトラックには力を入れているみたいですね。

ロードムービーって、結局『何も起こらない』っていうシナリオが多いですよね。
ちょっと『肩すかし』を食らった様な。(このフレーズ、気に入ってます!笑)
日常の中の非日常を旅して、ふと気付いたらもとに戻っていたという感じ。
ヒマラヤ杉、観てませんね〜。今度機会があったらチェックしてみます。

ヴィム・ベンダース、好きですよ〜。その映画はまだ観ていないんですけど、良さそうですね。
ジャームッシュ監督は過去にヴィム・ベンダース監督のアシスタントをしていた事があったそうで。
どうりで作品に共通点が多いと思いました。
Posted by march-hare at 2005年10月11日 09:59
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Excerpt: ジム・ジャームッシュの最新作で今年のカンヌでグランプリを取った映画です。(毎回書いてますが、カンヌでグランプリとは2位のことで1位はパーム・ド・オールと呼ばれています。ややこしい。。。。。)コンピュー..
Weblog: シネマうさぎ
Tracked: 2006-01-29 01:13
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