2005年09月14日

私的リンゴ談

greenapples.jpg最近またリンゴをよく食べるようになりました。

林檎って、いろんな意味で魅力的な果物だと思います。
旧訳聖書のイブがアダムに与えた禁断の果実。でも実は知恵の果実でもあったりして。
白雪姫が口にした美しい毒林檎。ニュートンの林檎。
片手に乗るちょうど良い大きさと、完璧な曲線と、ひんやりとしてすべすべの皮の感触が、想像力をかき立てます。

実は子供の時、母親と、リンゴを手にして白雪姫のマネをして遊んだりしてました。(笑)
でも、二人とも、絶対に『白雪姫』だけしか演じないんです。(苦笑)
怖い継母の魔女はどこ?

二人で並んでリンゴをかじった後、いかに優雅に倒れるか、研究したりしました。
変な親子でした。

リンゴと母を巡っては、もうひとつエピソードがあります。
私の渡米後、年を重ねるにつれて国粋主義者と化した所のある母は、
何かとアメリカの事に関してケチをつけるのが癖になっています。
その大半は、まぁ、ごもっとも!という内容でもあるのですが、もっと深い心理的な動機も読み取れたりして、時には聞きづらかったりもするのです。
母は、よくアメリカにあるリンゴは、日本みたいに品種改良をしていないから皮が渋くて、甘みに欠ける!といいます。

そこには、
日本では何でも品種改良して、リンゴ一つ一つをパッケージする位、心遣いが行き届いている=アメリカは何でも大雑把=私も自分勝手に渡米して母の気持ちが解らない大雑把な娘=日本にいたほうが、ずっとよかったに決まってる』という感じで、
こうして端的に言ってしまうとちょっと単純に見えてしまいますが、実際には何とも複雑な心境が込められているのではとこちらは思ってしまうのです。
もちろん、本人はきっぱりと否定すると思いますけど。

前回日本に戻った時、『アメリカのまずい林檎と違って、美味しいよ!』と言われて
日本の品種改良された巨大なピンクの(何の品種だったかな〜)りんごをいただいた時、
確かにその甘さには感嘆符でしたが、あまりに甘くて、クセもなくて、
ちょっと物足りない。
と思った私は、やはりこちらの感覚に変わってきているのでしょうか。

私がアメリカの林檎で気に入っているのは、
こちらではごく一般的な小ぶりの赤と緑のツートンの色調が特徴的なMackintosh と、明るい緑色が爽やかな青りんごのGranny Smithです。
どちらもリンゴらしいかたちと、片手に持って齧るのにちょうどいい大きさが
可愛らしいです。
どちらも、ちょっと酸味が強いリンゴです。果肉も固めなので、加熱してもくずれなくて、料理にも大活躍します。
日本のリンゴは、生食が中心で、加熱する料理には向いていませんよね。

最近マイブームになっているのが、このGranny Smithと、ブルーチーズのサラダなんです。薄〜くスライスしたGranny Smithと、baby spinachに、ブルーチーズをひとつかみ、ポロポロっとかけ、ほんのりと焦した砂糖のカラメルをまぶしたクルミ(これは別に作っておきます)もひとつかみポロポロっと入れて、
バルサミコとオリーブオイルのドレッシングで食べます。

ほんのり甘く、酸味が利いていてシャリシャリと歯ごたえが気持ちのいいGranny Smithと、ブルーチーズの組み合わせが大好きです。
あとGranny Smith を薄くスライスしたものを、Turkey やチキンとおいしいチーズのスライスとパンを使ったサンドイッチに、はさんだりするのも、好きです。
甘すぎず、歯ごたえがいいからよく合います。

MaytagBlue.jpgブルーチーズって、日本ではあまり一般的ではないと思いますが、こちらだと、比較的ポピュラーなチーズです。Blue Cheese Dressingとか、サラダによく使われていますけど、市販のドレッシングだと、あんまりチーズの味がしない感じです。

簡単に言えば、青いカビが生えているようにみえるチーズで、有名なのはフランス産のRoquefort、イギリス産のStylston、イタリア産のGorgonzola、デンマーク産のDanish Blue、アメリカ産ではMaytagなどがお馴染みです。伝統的には、洞窟で発酵させるんだとか?!
(ちなみに、アメリカ産のMaytagって、1941年にアイオワ州で開発されたブルーチーズで、その製造販売権利をアメリカの洗濯機や食器洗浄器で有名な家電メーカー、Maytagのオーナー、Fred Maytag IIが買い取り、Maytagの名称がついたチーズだとか!最近まで知りませんでした。)
ものによって、塩分が強いのから、フルーツでも食べたかのような、甘みと香りのあるものまであります。


食に関しては進歩的な母に、
アメリカのGranny Smithとブルーチーズのサラダを食べさせてあげたい。
きっと気に入ると思うんだけどなぁ。
きっと酸っぱくて固いこの青いリンゴを見直すに違いない。(笑)
こういう味わい方もあるんだと。

リンゴの話から飛躍してふと思ったんですけど、
アメリカって、日本のように何でもよく整っていない所があったりしますけど、
あらゆる国から人々が辿り着いてしまう国、底辺の幅も広くて、頂点も高〜い国として、
いろんな意味での『素材』を発見する土壌としてはやはり否めない魅力があると思います。

今日もおつきあいいただき、ありがとうございました。
ポチっと押していっていただけたら、嬉しいです。
banner_02.gif
posted by march-hare at 08:36| Comment(14) | TrackBack(0) | おいしいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私もGranny Smithとブルーチーズのサラダ食べさせてもらいたい(笑)
アメリカのりんごは大好きだったんですよね、酸味があって素朴で。他にも種のないぶどうや洋ナシなんか好きだったな。
私は日本に帰ってからあんまりフルーツを食べなくなりました。なんだか、品種改良されまくった均一的なおりこうさんみたいにきれーにお店に並んでるのが魅力的じゃなくて。まあ、いちいち値段が高いってのも買わない大きな理由ですけど(苦笑)
Posted by mie at 2005年09月14日 15:16
リンゴで思い出したことが、、、。いつだったか友人と話をしていたとき、その子が「リンゴが嫌い」と言ったので理由を尋ねたら「リンゴを食べる時の『音』が ぞっとする」と言ったのです。 嫌いになる理由は人それぞれだけど、その『音が嫌い』というのを聞いた時はおおいに驚いたものでした。
私は リンゴは生で食べるより『アップルパイ』にしてくれると がぜんモリモリ食べます。

そうそう、、もうひとつ思い出したことが、、
昔、昔、私が子供の頃 西城秀樹がコマーシャルをしてた「リンゴとハチミツが入ってるカレー『ハウス バーモントカレー』」っていうのを母親に作ってもらって、 カレーの中にリンゴが入っているのと思い リンゴを探した記憶があります。ジャガイモやニンジンのように リンゴも『ごろん』と入っている物と思っていたんですね。。。。あはは。
Posted by septcandy at 2005年09月14日 21:15
私もアップルパイを作る時は、グラニースミスをよく使います。しっかりしてて、酸味もあって美味しくし上がりますよね。

2週間前の「プロジェクトX」は青森のフジのリンゴでした。

死にものぐるいで、リンゴを開発、育て、災害からまもる「師匠」の話でした。

もちろん、「フジは世界一」がテーマでした。(笑)

リンゴは生食だと、日本産がいいかな〜、でもジュースとか料理に使う場合はアメリカ産が好きです、ポチっ。

*サラダ、家で作ってみます♪
Posted by 猫オンナ。 at 2005年09月15日 00:25
いろいろと、興味深く読ませていただきました。
お母様渡米後に、国粋主義者との表現はまぁ!洒落てますね。やっぱり遠いですもん!東京〜箱根間並みの近さだったら良かったですねwww

私も白雪姫で思い出したことが・・・
白雪姫のお話は子供心に怖くてしょうがありませんでした。たぶんお芝居で見たからだったのかも・・・?。同じく小さい頃にバレエで白鳥の湖。あまりの怖さに、このままお漏らしするんじゃないかと思いましたね。家に帰ってからも夜トイレに行けないしwww
そして我が子も小さい時、教えもしないのにディズニーランドが大嫌いで、入り口に7人の小人がいれば『怒りんぼうがいるからヤダ〜』
三匹の仔豚と狼が同じ舞台で踊っていれば
誰か三匹の仔豚に危ないって伝えてくれ〜って顔ひきつらせてましたね。
経験者の私でしたが、せっかく出向いたディズニーランド、そりゃ〜ないよって思うばかりで、最後には娘を罵倒する始末でした・・・www
Posted by chika at 2005年09月15日 00:42
mie さん
わーい!お元気ですか?
ぶどうも美味しいですよね!洋梨も大好きです!
こういうフルーツはアメリカでのほうが、ふんだんにいただけるかもしれませんね。

私もアメリカのりんごで好きな所って、素朴な風味と片手にもって齧れるくらいの大きさの所なんです。
なんか木になっていたのをそのまま取って齧っている様な雰囲気がまだ残っている感じで、いいですよね。

何でもデカいアメリカ産のものでは珍しく、りんごは日本産のほうが、大きい気がするんですけど。(笑)
我が家からそれ程遠くない夫の実家のすぐそばにリンゴ園があって、一袋8ドルで好きなだけ摘めるんです。
あれは赤いのだったけど、何ていう品種だったかな〜。

いつか遊びにきてもらえるのを楽しみにしてますよ!
サラダどころじゃなくて、いろいろ満喫しましょ!
Posted by march-hare at 2005年09月15日 07:44
septcandyさん
へぇ〜。『食べる時の音が嫌い』という理由は初耳です。
いろいろな好みがあるんですねぇ。感心です。
アップルパイ、美味しいですよね〜。
candyさんのパイ、是非見てみとうこざいます!

西城秀樹のバーモントカレーのCM、思い出して笑っちゃいました!なつかし〜い。
そうそう、CMの中に、丸ごとのリンゴにドバーっとハチミツがかけられるイメージ、出てきましたよね?!
私も、何だかリンゴが入っているカレーというイメージがあって、当時はすっごくザンシ〜ン!って思った記憶があります。

ウチの母はゴールデンカレーの人だったので、リンゴのカレーにはありつけませんでした。
ホントにリンゴ入れたら、どんなんでしょうね???
Posted by march-hare at 2005年09月15日 07:53
猫オンナ。さん
有名な猫オンナ。さんのアップルパイ、食べてみたいなぁ。やっぱりGranny Smith派なんですね。
やっぱりお料理にすごく向いてますよね。
実は私、アップルタルトは作るんですけど、パイは未だに挑戦した事がないのです!!!
いつも親戚の作ってくれたものをいただいてます。
いつか秘蔵レシピを紹介して下さい!

日本の番組が見られるなんて、うらやましいですね。
今度日本にいった時に、もっと意識してリンゴを食べ比べてこようと思ってます。(笑)

サラダ、是非試してみて下さい!baby spinachの代わりにmesculinでも美味しいです。最近ハマッてるんです。
Posted by march-hare at 2005年09月15日 08:04
chikaさん
表向きは単なる文化比較のはずが、その実母娘のキャラクターの違いやジェネレーションギャップなどにも重なってきて、なかなか意味深だったりもするんですよね。

あはは、chikaさんも白雪姫の思い出があるんですね〜。
白鳥の湖も怖かったですか?私、バレエ教室の発表会で、白鳥の湖の中の『四羽の白鳥』を踊ったことがあります。

やっぱり感受性は子供にも遺伝するものなんですね。
『怒りんぼうがいるかやヤダ〜』なんて、可愛らしいですね。三匹の子豚を一生懸命心配してあげている所も、なんだか愛らしい。想像と現実が共存している子供の視点って、ほんとに新鮮です。

でもchikaさんのご苦労や気遣いもある訳ですよね。
私も母の気遣いに無頓着な子供だったなぁ。(恥)
こういう思い出って、大切ですよね。
Posted by march-hare at 2005年09月15日 08:53
marchさんバレエされてたんですか?
コメント欄も見逃せませんねぇ。
外国のバレエ団のものだったと思いますが、黒鳥のシーンになるともう身体が硬直して怖くて怖くて、あの大音響がなければ、そこまで怖くは感じなかったと思いますが。
は〜、大人になって良かった♪

私大人のふりした子供のようで、たぶん変な親だと思います。
そうそう、バトン!もう私の手にありませんよ(^^)/~~~
Posted by chika at 2005年09月15日 21:03
chikaさん
ああ〜。
ちょっとダークなシーンと、迫力満点の音楽がありますもんね。解る気がする。
私は子供の頃からアンチヒロインが好だったので、黒鳥のイメージに何となく惹かれていました。
発表会の時の黒鳥と白鳥役のお姉さん2人が、双子だったのが印象に残ってます。

大人になって良かった〜とも思いますけど
子供のような部分もやっぱり手放したくないです。(笑)
Posted by march-hare at 2005年09月16日 13:01
>アンチヒロインが好だったとは、さすがですねmarchさん。また双子ちゃんが白鳥&黒鳥とは!先生の演出手法に思えて面白いですね〜

Posted by chika at 2005年09月16日 23:41
chikaさん
も〜ね、ガキんちょの頃から、悲劇のヒロインだとか、アンチヒロインだとかいう暗〜い好みだったんです。
ハッピーエンドのヒロインにあんまり親近感湧かないのですよね、どうしても。
やっぱりだから変な人に育っちゃったのかなぁ。(苦笑)
Posted by march-hare at 2005年09月17日 21:38
嫌、marchさんは変な大人じゃないですよ。でも人格形成されるまでって面白いですよね。 あっ、ご主人の専門分野でしたね。

でも私もよく『助けて〜』とかいう役好んでやってましたよ・・・(笑)
Posted by chika at 2005年09月18日 02:02
chikaさん
『助けて〜』としばらく浸ってから、後は自分で自分に白けてしまって、ひとりで『さて、後片付けでもすっか。』と起き上がる。
このパターン、何だか多いです。(苦笑)
Posted by march-hare at 2005年09月18日 11:46
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/6904113

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。